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特攻野郎Bチーム モンゴルを走る


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あけましておめでとうございます。今年も1年よろしくお願いします。絶好調の「特攻野郎Bチーム モンゴルを走る」、今回はRRM2001からETAP6をお届けします。

The 7th Rally Raid MONGOL 2001
ETAP6(8/18) Liaison 0.0km Special 300.00km(150.00km)
『史上最難のエタップ』

いよいよ史上最難のエタップと説明されている6日目の朝がきた。体も調子がよい・・・みたい?よし!今日はガンガン攻めていくぞと気合を入れる。が、朝のブリーフィングで本日のエタップが半分、150km地点のCP(チェックポイント)までのピストン(往復)に変更すると説明があった。ガックシ!一発逆転を狙っていただけに距離が半分とは・・・逆によかったかな?

今日のスタートは逆順である。(最下位からのスタート)スタートが始まるがみんないろんな方向に走っていく?オンコースと思われるルートはもっと南(CAP160からCAP200)のはずだが??ミスコースするワケだ!(笑)

スタートしてからGPSでCAPを確認しながら走行していたが・・・とあるピストにかなりのタイヤ痕があるし、次のコマ図と同じ様な山が遠くに見える。これがオンコースだろうと確信し爆走する。途中コマ図のポイントが発見できなかったが気にせず突き進む!30kmほど進んだところで谷間に進むルートになっていたが・・・(コマ図通りであるが・・・)

しばらくそのまま進むと前方からゼッケン14番の上西選手が逆走してくる!?ミスコースか!!マジィ!コンマ5秒ぐらい考えて(笑)即GPS走行に切り替えた。しかし、どこで間違ったのだろう?(スタート時の方向から間違っていたみたい)

まあ、そんなことより早くオンコースに戻らなくては!GPSによるとオンコースと思われるピストまで直線で10km程度。谷間から上れそうな場所を見つけて直線的にオンコースを目指す!どうせ今日はGPS走行がメインだから次のポイントまで直進だ!(笑)しかし、GPS走行にはかなりの危険を伴うため気持ちペースを落としての走行となる。(まったく情報の無いルートを走るため)

途中何度か冷や汗をかいたが無事オンコースに出た、すると!!チームパラダイス(四輪)と先ほど逆走ですれちがった赤ドミこと上西選手が走っているではないか!(赤ドミとは赤いドミネーターに乗っているから)

結局戻ってオンコースを走った方が安全で速かったみたいである(泣)
ルートはピストを外れ枯れ川の中を走行する。もちろん道などないが距離と進む方向だけ決まっているのでみんな思い思いの場所を走る。もちろん走りやすいフラットなところを選んで走るのだが・・・これがとても楽しい!スキーで言うと誰も入っていないゲレンデにシュプールを残す!てな感じである。

CP1に到着した。6輪のカミオンが目印になっていて発見しやすかったが無数の轍が先行している・・・ここまでにミスコースした人は少なかったみたいね(そのうちの1人・・・泣)

ここから折り返しポイントのCP2までの距離は50kmほど、完璧にGPS走行に切り替える。しばらく走っているとゼッケン24番の春木選手を発見した。順位は私より上!しかもライバルチームのボス!ときたら勝負しないとだめでしょう(笑)
そのまま二人して枯れ川の中を右に左に互いに別のライン取りで進んでいく。競技中にもかかわらず気分はフリーライディングである。そのうち春木さんは別の方向へ進んでいってしまった?

地平線まで見えるような場所に出てきた。そこからはGPSの矢印の示す方向にひたすら直進である。日本ではこんなこと絶対に出来ない!5速全開で走行しながら走りやすい場所を選んで走る。目線は遠く安全に走行出来そうなラインをトレースしていく、スゴク危険なことをしていると思うが・・・この緊張感がたまりません!(ほんとアホです)これがライディング・ハイ!というやつかな?!

と、突然前方に見える風景に違和感を覚えて減速する。やっぱり!!ウォッシュアウトである。高さ3〜4mで幅は10m近くもある!こんなところに全開で飛び込んだら・・・ハイそれまでよ!の状態であろう。クワバラ クワバラ

あたりを見回して向こう岸に渡れるルートを探しCP2を目指す。(後で知ったけど春木選手と芦ヨシ選手が連続でこのウォッシュアウトに飛び込んだそうな・・・合掌)

CP2までの距離が数キロとなったところで・・・!

えーーーっ マジでぇーーー!(ホントに叫んだ)

なんと巨大なクレバス?がルートを完全に遮っている・・・。
深さと幅が20〜30mはあろうか・・・しかもCP2が対岸に見えているではないか!開いた口がフサガラナイとはこのことか・・・。

そういえば朝のブリーフィングでルートによっては行くてを阻む場合がある。と言っていたが・・・このことか!ガックシ。今から迂回すると・・・1時間はロスするだろう。

冷静に周辺を観察すると対岸は意外となだらかでバイクだったら登れそうである。ナルホド川底まで降りることが出来れば何とかなる!あたりを見回すと雨水が流れた跡と思われる亀裂が川底まで続いている。ハッキリ言ってやり直しの出来ないルートではあるが今はそれしか道はない!意を決して降りていく(と言うか落ちていく)なんとか川底につき対岸に上ることが出来た。

ふーう!

早速CP2でチェックを済ませてCP3(行きのCP1)を目指す。前方にホコリが見えた!ゼッケン1番のガストン・ライエ選手である。年は取っているがかなりのペースで走っている。さすがである。しかし、このまま後塵を浴びながら走るのはツライのでペースの落ちるコーナーで前へでる。コーナーでは軽いバイクの方が有利なのだ!(私が上手なワケではない 笑)しかし、この後ガストン・ライエ選手はクラッシュしてリタイヤしたらしい・・・私のせいか?

CP3へのルートも途中からはGPS走行にて直線的に走り順調に到着!しかも5番手で通過らしい・・・ガゼン気合が入る(笑)残りは今日のスタートポイントまでである。少し走るとハッキリとしたピストに出た。こうなるともうナビの必要もない(住路にて使用したため)イケイケ全開である。何度かオーバーランしそうになるが無事ビバーク地に到着!がCP3以降誰にも会わなかった・・・っということは、やっぱりである。涼しい顔してビバークの木陰で休んでいる輩が4人ほど・・・まあいろいろあったにもかかわらず無事帰ってこれただけでヨシとしましょう。

本日のエタップは3時間程度の走行だったのでお昼過ぎにはゴールして木陰でお昼ね・・・しかし、なんと傭兵まこちゃんが帰ってこない!他のライダーの話によるとクレバスに突っ込んだらしい・・・まさか!そうである。私も落ちそうになったあのクレバスにである。

私のタイヤ痕を追ってきた・・・と言うことはまさに地獄へのトレース(合掌)現場を知っているだけにいろんな想像をしてしまう。心配をしていたが・・・帰ってきた!最後尾ではあるが無事?ビバーク地に到着。すぐメディカルチェックを受けるが顔面の打撲と足首の捻挫等など何とか明日も走れそうである。まこちゃんには早めにテントにて休んでもらい、バイクの整備を小川メカにお願いするが・・・バイクはまったく壊れていない!?どうして!小川メカ 今日も出番が少なく残念!?そうである。

(本日も他のチームの手伝いで忙しい様ではあるが・・・笑)
エタップ6の成績は隊長水田8位、傭兵まこちゃん32位、副隊長岩崎5位

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