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サザンクロスツーリング:第44話
 投稿日 2001年10月21日(日)01時51分
   

9/25

7時起床。7時半出発。今日はAyersRockClimbingだ。
菅原さんとピーターと一緒にエアーズロック登頂に出かけた。
エアーズロックまでは20kmほど。キャンプ場のあるYulala
リゾートからずっと舗装道路で登リ口の駐車場まで行ける。
この時季エアーズロックに登るには朝が良いとのこと。
気温の低い朝方から登り始め、なるべく昼までには下りて
こないと、気温がぐんぐん上がって厳しくなる。

ロックの麓から上を眺めると、いやはやでかい。
これが一個の岩だとは考えにくい。
さっそく登り始める。登り始めてすぐにすんごい疲れた。
一個の石に登り詰めるわけで、最初が一番傾斜がきつい。
登り口からしばらくは階段も踊り場も全く無い、
のっぺらぼうな斜面を登る。引っ掛かるものが何も無く、
足を滑らせればまじで死んじゃう。
一応上からクサリが垂らされているが、これが曲者と聞かされていた。
所詮オージーが取り付けたクサリなのだ。
あてにして体重をあずければ、いつ外れるか分からない。
信じるべきは自分の手足のみ。き、きつい。。
もうやめようかと思うほど疲れたけど、なんとか登り続けた。
ピーターは速い。とてもついて行けない。菅原さんは、遅い。
速い人は数十分で往復するらしい。

途中でアリスのユースで一緒だった田中さん一行と偶然会う。
こんな所で再会するとはうれしいものだ。
他の日本人も何人か見かけた。

1時間30分以上かかってなんとか頂上に着く。
頂上の記念サイン帳に名前を残した。
既にすっかり休息を終えたピーターと一緒に写真を撮ったり
景色を眺めたりしてしばらくゆっくり遊んでいると、やっと
菅原さんが到着した。おじ様にはかなりキツカッタようだ。
3人で一緒にさらにゆっくり景色を眺めて過ごす。
遠くにいくつかの大岩や低い木が見える。
いったい何キロ先まで見えているんだろう。
広さには慣れてきたつもりだが、こうして上から眺めると
あらためて圧倒され、眺めは実に最高だった。

その後一緒にゆっくり下山。下りるのがまた恐かった。
高さ100m以上から一番下まで真っ平な斜面。
ここで足を滑らせたり転んだりしたら終わりだ。
自分が転ばなくても、もし上から人が落ちてきたり、
間違って物を落とされたりしたら、、、ゾッとする。
と思った瞬間、自分の真横を1Lのペットボトルが
すごい勢いで落ちて行くではないか!
誰かが上で誤って落としたのだ。
おいおい、気をつけろでは済まされないじゃないか。

もう何も落ちて来ないことを祈るより仕方ない。
自分も物を落とさないよう、慎重にお尻を着いて
足を前に投げ出す格好で少しずつ下りる。
なんとか無事に下山完了。かなり恐かった。
なぜこんなのに登ることが許されるんだ。
日本だったら絶対に「危険、登山禁止」になるはずだ。
つまりこの国では、自分自身で決めて覚悟して登れ、
ということなのだ。何につけてもそういう感じ。
立ち入るなとは言わないが、何があっても自分で
責任を負え、という考え方が強いのだろう。

さて、下山した頃は既に暑かった。
ロックの周りをバイクで一周して、
ピーターはキャンプ場へ戻り、僕と菅原さんは
30kmちょっと離れたMt.Olgasに向かった。
Mt.Olgasへはサラサラの砂の浮いたダート。(現在は舗装済み)
CB1100の菅原さんがか苦しそうに思えたが、
見事なスタンディング姿勢でカバーしている。
菅原さんは日本でモトクロスを本格的にやっていたそうで、
あの重いCB1100で深い砂のダートをなんとか切り抜けていく。

Mt.Olgasに到着。
エアーズロックの小さい版というか、形の違う版というか、
何個もの大岩が集まっている以外には特に何も無いところだ。
菅原さんと何枚か写真を撮りあった後、元来たダートをキャ
ンプ場に向かった。ピーターは既にキャンプ場を去っており、
結局エアーズロックで別れたきり会えなかった。

夜はずっと菅原さんと話をして過ごした。
なにせバイク歴にかけては大先輩なので、
いろいろと乗り方について教えてもらった。
菅原さんは、自分のような長期滞在ビザではなく、
あくまでも観光ビザで旅行に来ているとのこと。
アリススプリングスまで飛行機でやってきて、
事前に手配しておいたCB1100でツーリングをしている。
エアーズロックの観光の後はまたアリスを経由し、
東海岸のケアンズまで旅をして、そこでバイクを手放して
帰国するそうだ。予定滞在期間は全部で1ヶ月半とのこと。
短期間で小荷物で旅したいとのことから、基本的にキャン
プは無しで、安ホテルをつないで進んで行く予定だそうだ。
明日以降は僕が今まで来た道を逆に進むことになる。
バイクについていろいろ教えてもらう代わりに、
僕もケアンズまでのルートの注意点などを伝えた。
そうこうしてるうちに夜が更けて、菅原さんは予約済みの
付近の素泊まりモーテルへ引き上げていった。

22:40頃にシドニーの明美さんに電話をかけに出かけた。
シドニーに残してきた荷物や、シドニーで知り合った仲間達
のその後の行き先や状況などを教えてもらった。

*************************************************
9/25 Yulara〜AyersRock〜Yulara
走行
 157km
シドニーから
 9776km
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  06.02.18 一部リニューアル
 

 

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