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サザンクロスツーリング:第47話
 投稿日 2002年04月12日(金)22時22分

 

 

9/28 8:00
外しておいたアンダーガードを取り付けて出発。
道はひたすらStuartHighWayをまっすぐなので迷わない。
1時間ほどでThreeWaysに到着。ここから菅原さんは東へ
行ったんだ。自分は数日前に東からここにやって来て南へ
下った。たった数日なのになんだか懐かしい。

ここから北へはまた初めての道。しかも噂によると、
北はとにかく暑いって。ここでもう十分暑いけど。
朝はまぁまぁ涼しいんだけどなぁ。

ThreeWaysで給油してジュース1本飲み干すとまたすぐ走り出す。
たまーに対向車が来るだけの道をしばらく進むと、
同じ方向に進んでいるバイクらしきものが遠〜くに見えてきた。
少しずつ近づいているので、僕のほうがちょっと速いようだ。
この地方で日常生活でバイク使ってる人はほとんどいないから、
たぶん同じ旅ライダーのはず。そのままのペースでちょっと
ずつ追いついていくと、5分ぐらいかかって250ccぐらいの
オフロードバイクと分かった。大きな荷物を積んでいる。
一旦はっきり見えてくるとあっという間に追いついてしまい、
軽く手をあげて追い越した。

しばらく走ってRennerSpringsのロードハウスに到着。
むさぼるようにコーラを飲む。暑さで相当の汗をかいているので、
炭酸のきつい1Lのコーラがごくごくと飲めてしまう。
給油しているとさっきのオフロードバイクが入ってきた。日本人。
やはりこのまま北に向かいMatalanka、Darwinと進むとのこと。
こんなところで同じ日本人同士。成り行きで一緒に行くことになった。
菅原さんと別れてたった半日、また1人ではなくなった。

彼は真っ白いYamahaXT250。スピードが出ない。
この気温を考えると80km/hで走るのが精一杯とのこと。
これまで110km/hで走るようにしてきたので、やたらとじれったい。
まぁせっかく一緒になったのだからとのんびりと一緒に走る。

彼は100kmちょいごとに現れるガソリンスタンドで休憩を取る。
僕にとってはちょっと休憩取り過ぎだけど、こんな素人の僕と
一緒に走ってくれる仲間だから多少のペースの違いは仕方ない。
彼のほうは燃料もあまりもたないようだし。

それにしてもThreeWaysを出てからの暑さは半端じゃない。まいる。
結局TennantCreekからろくな朝食も昼食も取らないまま、
100kmおきに5分ぐらい暑さしのぎを休憩をしながら走り続けた。

17:30
やっとの思いで、ほんとにやっとの思いでMatalankaに着いた。
StuartHighWayからそれてすぐキャンプ場に向かう。
テントサイトの金網フェンスの前に停車、と思ったらそのまま立ちゴケ。
暑さと安心感で完全に頭がもうろうとしてた。
転けたのがフェンス側だったので、フェンスにもたれ掛かって
荷物満載のバイクは完全に倒れることは防げた。
でもフェンス側に立てないので起こせなくなって、
XTの彼に手伝ってもらいなんとか起こした。汗びっしょり。

疲れた。今日は疲れた。着いてすぐに飲んだビールが効いた。
ここはMatalankaHotSprings。テントを張り終えて温泉に行ってみた。
きれいだ。水は透き通ってて温かい。
でも日本の温泉と違って普通のプール。水着を着て入った。
周囲はたくさんのホタルとカンガルー、木の上にはコウモリがいる。

夜はキャンプ場脇のバーみたなところで飲んで食べた。
ちょっとした生バンドをやっていたりして、
南国の、いや北国の明るい雰囲気。
お客の中に坂本竜馬みたいな日本人がいたのが印象に残ったけど。

今日はシドニーを出発してからの2ヶ月で一番疲れた日だった。

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9/28 Tennant Creek〜MatalankaHotSprings
走行
610km
給油
11.16L(ThreeWays 172km)
9.80L (RennerSprings 136km)
9.36L(Dummara 194km)
シドニーから
11360km
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